和食と洋食と中華
和食・洋食・中華と、いまやどこの料理でも手軽に食べられるようになりました。ダイエットをする時は、どの料理が一番良いと思いますか?
食文化と太りやすさ
和食と洋食と中華。どの料理がカロリーが少ないか、太りにくいかというような話を耳にする事があります。
実は、この違いは料理方法の違いと食文化の違いで表れてきます。
和食は本来、魚料理が中心で、網焼きや味噌汁のようにカロリーが低い料理方法が中心です。揚げ物として天ぷらがありますが、天ぷらも戦国時代にヨーロッパから渡来したものであり、純粋な和食とは言い難いものです。
洋食は寒冷地や内陸地が多く、肉料理が中心で、グリルやフライなどカロリーが高い料理方法が中心です。寒い土地柄、カロリーを多量に摂取する事が生き延びるための一つの知恵だったともいえます。
中華料理は様々な種類がありますが、特色としては混ぜる料理が多い事です。様々な素材を炒めて混ぜる事が多く、漢方料理などで健康的な印象の反面、カロリーは高めである事が多いです。
主食の違いと太りやすさ
主食として食べるものによっても違いがあります。
和食の中心は米。米は実は炭水化物以外にもビタミンやたんぱく質などを含んでいて、さらに消化吸収がゆっくりであるため血糖値が長い時間安定して、満腹感が持続します。
一方洋食の中心はパンやパスタなど小麦粉を中心としたものが多いですが、小麦粉を加工する際にバターや卵が使われている事でカロリーが上昇したり、小麦粉は精製されているので消化吸収が早く、満腹感が失われやすいのです。
消化吸収のスピードや血糖値はダイエットとは関係が深く、消化吸収が早いもの程血糖値が上昇・降下しやすく、血糖値が急激に上昇すると脳から脂肪として体に蓄えておく指令が出るため、脂肪を蓄積しやすくなります。
以上の理由から、和食がもっとも太りにくく、中華料理や洋食は比較的太りやすいと言えるのではないでしょうか。
ただし、どの料理でも素材や料理方法によってカロリーが変動する事は変わりないので、大切なのは食べる料理そのものを取捨選択する事です。
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