痩せる食べ物・太る食べ物と満腹中枢

ダイエットをしているとどの食べ物が太りやすく、どの食べ物が痩せやすいか気になるものです。では、それらはどのような違いがあるのでしょうか。

 

痩せる・痩せないにはカロリーが大切

痩せる食べ物と太る食べ物。何を想像しますか?
ここでいう食べ物とは、食材のことであって料理したもの以外の事です。

恐らく、殆どの人が抱くイメージというのは変わらないと思いますが、痩せる食べ物といえばキャベツ、人参、こんにゃく、豆、そして魚など。
対して、太る食べ物といえばお肉、牛乳などが思い浮かぶのではないでしょうか。
この考え方は、実はあっているようで正解ではないのです。

というのも簡単な話で、例えばこんにゃくだって莫大な量を食べれば太りますし、肉だって1日に1切れくらいしか食べなければどんどん痩せていきます。

当たり前な事ですが、これって結構重要な事なんです。

なぜ野菜などが太らないかと言えば、摂取できるカロリーが少ないから。逆に、なぜお肉が太るかといえば摂取できるカロリーが多いからです。

人間は食べる量に限界があります。いくら野菜を1日に必要な分のカロリーを取れるくらい沢山食べようとしても、きゃべつの1個でも丸々食べれば、お腹一杯になってしまう人が多いでしょうし、逆にお肉を少量食べただけではお腹が満たされず、カロリーは足りていても必要以上に食べてしまうのです。

食品と満腹中枢

そこで重要となるのが満腹中枢です。満腹中枢とはその名の通り、満腹だと感じる感覚の事で、これによって人は食事量を制限しています。

満腹中枢は食事方法などとも大きく関わってきます。
例えば、咀嚼回数が増えると満腹中枢は刺激されますし、咀嚼回数を増やすと食事スピードもゆっくりになりますので血糖値が上昇し、お腹がいっぱいになったように感じます。

現代人の食事は柔らかいものが増えてきていると言われるように、咀嚼をあまりしなくても食べられてしまう食事が増えてきました。
お肉もその一つで、柔らかい食材であるために食べるスピードが早く、その結果沢山食べて太ってしまうというサイクルがあります。

ただし、間違った考え方としては特定保健用食品であるからいくらでも摂取して良い・沢山とったほうが体に良いという考え方や、食品の持つ効果を勘違いしてしまう事です。

ダイエットをする場合、この満腹中枢も上手に操る事が出来れば、食事量の制限もそこまで苦ではなくなります。

満腹中枢を刺激するための方法は、
良く噛む事。
ゆっくりと食べる事。
水分をとる事。
カロリーが少なくて出来るだけ大きい物を食べる事。
食前に軽く運動するなどして、交感神経を刺激する事。の5つが挙げられます。

そしてこれらの方法を実践するために一番の方法は、食事を楽しむ事です。

ゆっくりと会話をしながら、ゆっくりと味わいながら、色々なものと口にする事こそ、満腹中枢を刺激して食べすぎなどを防止する最も良い方法なのではないでしょうか。

現代人に肥満の人が多いのは、時間に追われた生活も一つの原因になっているのかもしれません。

楽しい食事。楽しいダイエットは、継続もしやすいはずです。

一度、自分の食事方法をしっかりと見直してみてください。