脂質について

カロリーが高い、ダイエットの宿敵脂についてちょっと詳しく。

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脂質のカロリーと種類

脂質とは読んで字の如く「あぶら」の事。一番カロリーが高い栄養素でもあり、1gあたり9kcalで、炭水化物とたんぱく質のおよそ2倍となっています。また、炭水化物と比較して分解がされ難いためにダイエットの時には大きな敵となる成分でもあります。

脂質からエネルギーをえる場合は体内でグリセリンと脂肪酸に分解されます。脂肪酸は飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分かれ、動物性脂肪には飽和脂肪酸が、植物性脂肪には不飽和脂肪酸が多く含まれます。
よく動物性脂肪が体に良くないと言われるのは、この飽和脂肪酸の多さが原因で、飽和脂肪酸を普段から多く摂取していると動脈硬化や心筋梗塞などになりやすくなってしまいます。
それに対し、不飽和脂肪酸は人間の体内で作る事が出来ず、食事によってえなければいけないため必須脂肪酸とよばれ、体にとって摂取が必要なために、植物性脂肪が推奨されているという形になります。不飽和脂肪酸はまだ研究が進んでいなかった時代には摂取しないと体調を崩す栄養素であるため、ビタミンFと呼ばれていました。
しかし、どちらにしても9kcalという高い数値は変わらないので、ダイエットの際は脂質そのものの量を減らさない事には意味がありません。オリーブオイル1gと肉の脂身1gのカロリーは同じだという事に注意が必要です。

コレステロールと中性脂肪

脂質は特に血液中ではコレステロールと中性脂肪という形で存在しています。
コレステロールというと悪いイメージを持つ人が多いですが、コレステロールは本来体内で作られる、体にとってとても重要な成分です。悪玉と善玉というわけられかたをしますが、これは体内での働きの問題で、コレステロール自体に違いがあるわけではありません。
悪玉(LDL)コレステロールが多いと動脈硬化などになりやすいため、病院などの指導ではとにかくコレステロールを排除した食事を求められます。
その逆に、善玉(HDL)コレステロールは動脈硬化などの危険性を下げる力を持つため、体によいと言われています。
しかし、実際にはコレステロールは両方とも人間にとって必要不可欠な物質であり、高すぎも危険ですが、低すぎな数値も癌などの死亡率が高くなったり、精神的に不安定になったりと危険な状態となります。
コレステロールの取りすぎなどを気にするのではなく、バランスの良い食事を心がけてコレステロール値を一定の高さに保っておく事が重要なのです。

一方の中性脂肪とはなんでしょうか。
中性脂肪とは別名トリグリセライドと言い、これも実は人間の活動に必要不可欠な成分で、エネルギー源になったり、体温を保つ働きをもっています。
ですが、中性脂肪の量が多いとHDLコレステロールの働きを鈍らせるなどの影響で動脈硬化などの危険性を高めるため問題視されているのです。

中性脂肪は炭水化物などが余った際にエネルギー源の蓄えとして体内で作られるものでもあり、運動などによってエネルギーが消費された場合に、脂肪酸へと分解されてエネルギー減となります。
ダイエットでお腹の肉を落としたいという場合には、多くの場合この中性脂肪をエネルギーとして消費することが目的となるのです。

脂質はダイエット最大の敵ですが、体に必要な成分である事もまた事実です。脂肪をコントロールして、理想の体型を目指しましょう。